ハナノユメ
「薄い紙で 指を切って 赤い 赤い 血がにじむ
これっぽちの刃で 痛い 痛い 指の先
あなたのトゲが刺さったようで これっぽちの小さなキズが
痛い 痛い まあるい心臓 ドクン ドクン 血がめぐる」
(チャットモンチー「ハナノユメ」より)
女性らしい優しい色使い
女性らしい細やかな筆遣い
女性らしい温かみを感じる形
と、いうように「女性」という言葉は、「優しい」とか「温かい」とか「繊細」といった言葉を彩るものして使われることが多い。
そういった、「優しさ」や「温かさ」といったものも、確かに「女性」を強く感じるものではあるが、それと同じくらいに私が感じる「女性」らしさの1つに「狂気じみた何か」といったものがある。
たとえば、ゴスロリ。
女性が担っている、このサブカルチャーのファッションのモチーフには、死を連想させるものが多くを占めている。吸血鬼、血痕、傷、ドクロ、悪魔、不思議の国のアリス、マザーグース・・・。不思議の国のアリスやマザーグースが使用される場合は血なまぐさい怪しい部分が多いとされている。
また、他にも女性を対象としたホラー専門のコミック誌が多数出版されていることなんかも、私に「女性」らしさのひとつに「狂気じみたなにか」を感じさせたりしている。
冒頭で紹介した「ハナノユメ」のなかで、紙で指を切った生々しい「出血」の様子を比喩表現にしてしまうチャットモンチーの言語センスは、きわめて女性的で、だからこそ男性である私には何とも刺激的で魅力に溢れたものに感じられた。
2005年11月23日にミニアルバム「chatmonchy has come」でメジャーデビューを果たす、徳島発の女性3ピースバンド、チャットモンチー。
音楽プロデューサーに元スーパーカーの、いしわたり淳治を迎えたこのバンド。まだ、私はラジオでパワープレイされている、この「ハナノユメ」一曲しか聴いたことがないのですが、冒頭に触れた歌詞はもちろんなんですが、音もかなりかっこいいです。
ギター、ベース、ドラムの3ピースという、削ぎ落とされた形で出されている音なのに厚みがあって、パワーに溢れている!
誤解を恐れずに近いバンドを挙げるのならば音は、GOGO7188に近いかな。
私が知っている限り、3ピースガールズバンドでブレイクした人たちはまだいない。
男性3ピースバンドといえば、ブランキージェットシティ!(最近のこは、モンゴル800やACIDMANやサンボマスターなのかなぁ?)といったように、このチャットモンチーは、女性3ピースバンドといえば・・・というような存在になりうるポテンシャルを持っているんじゃないかな?と思っています。
とりあえず、ミニアルバムが楽しみ☆
(2005年11月16日:文責:cinemanabu)

