シャングリラ
「シャングリラ 幸せだって叫んでくれよ
時には僕の胸で 泣いてくれよ
シャングリラ 夢の中でさえうまく笑えない
君の事ダメな人って 叱りながら愛していたい」
(チャットモンチー「シャングリラ 」より)
今からもう6,7年も前になってしまうが、私がまだ大学生でファミレスでバイトしていたときのこと。
同じバイト先の女子高生に何度か恋愛相談を受けたことがあった。
「かまってくれない」
「連絡をしてくれない」
という可愛いものから、時には
「避妊してくれない」
なんちゅう、ヘビーなものまであって、当時の自分は、戸惑いながらも思いつく限りの答えを返していたのだが、その場では、
「そうですよね」
「そうしたいと思います」
なんて、答えているのにちっとも問題解決のために行動しようとしなかった彼女たちを見ていて、答えがでているのなら相談する必要があるのかな?
なんて当時は思っていたのだが、
今、思うとあれは本人たちの自覚があるかないかはわからないが
「相談する」という形の一種のお惚気(のろけ)行為だったのかもしれないなぁ~。
なんてことをボンヤリとチャットモンチーのニューシングル「シャングリラ 」を聴いていて考えてしまった。
待望の1stフルアルバム「耳鳴り 」から4ヶ月ぶりにとどけられた彼女たちの新曲は、一聴するとハッピーなラブソングに聞こえてくるのだが、この曲、よくよく歌詞に耳を傾けると
「夢の中でさえうまく笑えない
君の事ダメな人って叱りながら愛していたい」
「胸を張って歩けよ 前を見て歩けよ
希望の光なんてなくったっていいじゃないか」
と、いうフレーズから浮かんでくる恋人像は、どうにも頼りなく情けない。
でも、だからこそ、そんな頼りない恋人を「ダメな人」と叱りとばしながらも「愛していたい」と、歌いきるからこそこの歌には、
「私のダーリンは完璧!だから大好き!」
と、歌い上げているラブソングなんかよりもよっぽど強い「愛」を感じてしまった。
結局、「叱る」という行為や「誰かに愚痴をこぼす」という行為でさえも「対象(恋人)」に対して、愛しさを持っていれば、全て「愛情表現」なのかなぁと、この歌で再確認してみたりして。
また、この歌、歌詞だけではなく、曲の方も、シンプルなメロディやリズムの重なりのようなのに、サビがかなり変則的なリズムだったりして、相変わらず面白い♪
荒削りなサウンドも「ロック」なたたずまいを感じて、かっこいいくらいだし。
そうそう、どうやらこの曲、安野モヨコ原作で話題の「働きマン 」の主題歌にも起用されたせいもあるのか、オリコンでTOP10に入ったみたいですね。
思えば、2005年のデビューミニアルバム「chatmonchy has come」から気に入って「2006年ブレイクすると思う」アーティストの一組にあげていたので、やっぱり嬉しい。
最近では、結構、友人、知人にも知名度が上がったチャットモンチー。
もし、まだ、聴いたことがないって人は、是非、是非、御一聴を♪
個人的には、これからの日本の音楽シーンを引っ張る一組だと確信してるバンドのひとつなんで。
(2006年11月21日:文責:cinemanabu)


