恋の煙
作詞:福岡晃子 作曲:橋本絵莉子 編曲:チャットモンチー発売日: 2006/03/01
言葉を話し、恋をして、音楽を奏でる。
社会や文化を形成してきた、「人」は「一人」ではなく、「集団」で生きてきた生き物だ。
一人言、一人よがり、一人占め、一人ぼっち
だからこそ、上に記したような「一人」を強烈に感じる状態や仕草や状況を人は「スペシャル」なものに感じてしまうのかもしれない。
「二人ぼっちに慣れようか?
朝昼夜 その先でもいいから
二人ごとで喋ろうか?
振り返るワケ触れずにはいられない
二人よがりになりたいな!
当たりくじだけのくじ引きがしたい
二人占めしていたいから!
夢にまでみた夢に手が届きそう」
(恋の煙 /チャットモンチー)
チャットモンチーのデビューシングル「恋の煙」は、恋人関係が始まる直前(あるいは始まった直後)の、それまで「一人」のものだった世界を「二人」で共有したいと願う、溢れんばかりの想いがぶつけられたエッジが利いたロックチューンだ。
「二人」ぼっち、「二人」占め、「二人」言、「二人」よがりという
普段は「一人」を頭において使用される言葉を「二人」に置き換えた歌詞に「好きな相手と同化したい」という想いが強烈に感じられる。
「chatmonchy has come 」のリード曲である「ハナノユメ」のレビューでは、女性特有の「ホラーちっくさ(狂気じみた何か)」溢れる言語センスに着目したが、今回のデビューシングルでは、それが女性だからでは括りきれない非凡なものだということを確信させてくれた。
個人的なネクストブレイク予想ガールズバンドであるチャットモンチーのデビューシングル「恋の煙」は、「ブレイクするかも・・・」という予感を確信に代えてくれる、そんな一曲だった。
この曲、歌詞も音も相当いいんですが、今回、一番ハッとさせられたのは、その声。まだ荒削りだった、前作のミニアルバムよりも、ぐっと表現力が増した、ボーカル橋本絵莉子の声で届けられる印象的な言葉とメロディは、その声によってさらに心を強く揺さぶってくれる。
いや~~、まじホントにやばいっす。チャットモンチー。
このバンドが売れなかったら、日本の音楽シーンはちょっと問題あるんじゃないかな?
と真剣に思ってしまうぐらい無限大の可能性を感じますこのバンド。
デビューミニアルバム「 chatmonchy has come」も、このバンドの非凡さを感じさせてくれる名盤なので、是非そちらも!
(2006年2月22日:文責:cinemanbau)


